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サンダーランドの思い出話です。

Wear and Tees Derby at Stadium of Light on the 29th of January, 2002


ノースイースト・ダービーの一環、 ウェア・ティーズ・ダービー(Wear-Tees Derby、すなわち、 「ミドルスブラ対サンダーランド」の試合に、一度だけ 管理人は行ったことがあります。

1月、えれえ寒い日で、ウィークデーなのに、 何故かその日休みだった管理人は、 朝9時半ヴィクトリア・コーチ・ステーション発の バスに乗り、サンダーランドを目指しました。

5時、サンダーランド着。試合は8時からなので、ちょっと早いです。 ぼーっと歩きまわって、スタジアム・オブ・ライトへ。 ウェア川からのびっぉおおおおおという突風で軽く死にます。 本当にこの強風の中、やるんやろか。

買い物を済ませ、フィリップスに会いたい一念で歯を食いしばって待ってたら(会えませんでしたー:号泣)、 なんか見たこともない、キレイなキラキラした人が自家用車から降りて管理人の横を通り過ぎました。 何人かの子供達がわらわらと近寄ります。

「あれ誰?」

「ボロの選手だよー。左のー」

後で気付きましたが、あれが名うての 凶悪美人、フランク・キュードルだったんですねー。

ついでにもー少しよーく考えてみると、 通常、アウェーの選手達は、バスで輸送されてきて、正門に横付にされる。 のに、ボロの選手達は、めいめいが自家用車で現れます。 近いんだなぁと思いました。 そういえば、バスでサンダーランドに行くとき、手前はミドルスブラで、 止まります。そこからサンダーランドまでは、1時間とかかりません。 でも、これは、近い、だけの理由ではありません。

自家用車で登場なんて、 相手がニューカッスルなら有り得ないっすもん。

まぐ戦 を参照してください。 ニューカッスルの選手は、 ノーザンバーランド警察のヘリの護衛のついた バスでスタジアム・オブ・ライトまで直接輸送です。 ひゃー、暢気なもんだなーと、タインウェア・ダービーの激烈さを 知らなかった当時さえ、そう思ったもんです。

タイン・ティーズや、ウェア・ティーズのダービーは、 「ボロの片想いダービー」という認識ですが、まぐ戦に行って 改めてそー感じました。

それに、まぐサポは、サンダーランド・サポと顔を合わせないよーに、大部分が スタジアムの裏手にバスで直接輸送されてゆきますが、 ボロサポの集団は、警官に守られつつ、 「We hate Sunderland! We hate Sunderland!」と 叫びながら、徒歩でヴィクトリー・ロード方面から行進して参りました。 警官に守られても、ボロサポの集団が、 「街を歩いて来れる」ってだけでも、違うんだと、思う。

The Match


フォーメーションです。
うぁー、こん時のボロのキャプテン、インスだったんだー(今更) インスも何だかプレーが汚かったの覚えてます。

クロスリー
フェスタ サウスゲイト ギャヴィン キュードル
ストックデイル インス(c) グリーニング スタンプ(72,ムストー)
ウィンダス(55,ゴードン) ウィーラン(82,キャンベル)

クイン フィリップス
キルバーン シュワルツ レイナ マッカティア(69,アルカ)
グレイ(c) ヴァーガ クラドック ハース(81,ベリオン)
ソーレンセン

観客数: 44,579人、審判、ダーキン


この日の観客は、ボルトン戦が最低の42000だったかそこらだったので、 また入らないだろうと予想されていましたが、ダービーのくせに 45000に満たず、スタジアム・オブ・ライトには空席が目立ちます。

で、入ると、「うぉおおおおおおお!!!!!!!!」というボロサポの大声。 あらん限りの声を出して、ボロを応援しています。 どんなカンジかというと、東京ドームの阪神戦に居合わせてしまった、 あのバツの悪さを想像しください。満員のボロがわは、 あらん限りの敵意をサンダーランドにぶつけてきます。けっこうケツの座りが悪いです。 ここまで敵意をぶつけてくる相手は初めてです。

私はとゆーと、隣に座った孫3人連れてきたばーちゃんに、 チョコを貰いながら世間話をしてました。
「なんだか、ボロがわ、ミョーに気合入ってるねぇ、スゴイねぇ」
「でも、ニューカッスルが相手の時はこんなもんじゃないわよ」

管理人は、ばーちゃんの言葉を、その1年3ヶ月後に身をもって知ることになります。

そう、ダービーでも、相手がまぐ、つまり、タイン・ウェアダービーならば、 アンチ・マグのチャントが乱れ飛び、敵意を越えた殺意に胸が潰されるほど 気分が悪くなるものなのですが、サンダーランド側からは、殆ど アンチ・ボロのチャントは飛びません

それどころか、サンダーランド・サポが、必死になって叫んでいたのは、 ケヴィン・キルバーンへのブーイングでした。 フィリップスのヒジに腹たてて、 フィリップスの顔に唾を吐きかけて一発赤のフェスタへの ブーイングよりも キルバーンへのブーイングの方が大きかったと思います。 SoLが、キルバーンへの満場のブーイングで揺れました。いやマジで。

どおお考えてもボロが弱弱で、 サンダーランドのボール支配率は80%くらい(んなアホな)だったのですが、 たった一度のカウンターをウィーランに突かれてしまいました。 いや、マジでボロ、この日、見るもん何もなかったんですわ。 この時、ヴァーガが見てられなかったと思います。 サンダーランドは、攻めに攻めまくるものの、 左のキルバーンが、全てのパスを外に出します。

どんな酷かったかというと、日本でへったくそなラグビーを見ていると、 苦し紛れに、いつもラインの外にボールを出すでしょう。 どんないいボールが来ても、キルバーンはあれをやるんです。 自分はヘタクソなラグビーを見ているのかと錯覚しましたが、 後ろからガツガツ上がって正確なクロスやパスを出すグレイがいるので、 これはサンダーランドの試合なんだとわかります。 珍しくグレイが良かった だけに、キルバーンのミスっぷりは見てられませんでした。

しかも、この日、運の悪いことに、 マクラーレンが「フィリップスを推薦したいので見てください」と、 エリクソンをSoLに呼んでいたんです。 自分が見たのは、当時からキルバーンはバッシングの最中に居ましたが、 その中でも、紛れも無い、選りすぐりのキルバーンのワースト・マッチ、 しかもとりあえずライバルのボロ戦、そして エリクソンの前で、やっちまったんです。

後半はただひたすらに、キルバーン降ろせ、当時監督 ピーター・リード死んでしまえ、リード・アウトの大合唱でした。 ボロサポはなんか相変わらずアンチ・サンダーランドをやってますが、 こちらはそれどころじゃないです。

69分、キルバーンとリードへの大怒号の中、 とうとうピーター・リードが動きます。

アルカです!!

アルカは 左足のアルゼンチン産のファンタジー・ボーイです。

会場全体が「Hoolio!」とアルカの名前をコールした所で、交替されたのは、 何と右のマッカティア

うそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

降ろすなら左のキルバーンでしょぉおおおおおおおおおお。

アルカは文句言わずに右に入っていき、突如として試合が動きます。 アルカの正確なクロス、FK、プレースキック、ちぐはぐだったサンダーランドに攻撃の リズムが生まれ、フェスタの赤紙で1人欠いたボロは押されっぱなし。

そして、88分でしたか、アルカが右コーナーを取ると、 アルカが右コーナーに歩いて行ったのを見た サンダーランドのGK、ソーレンセンは、全力でボロのPA内に走りだして行きました。 アルカが右からのコーナーをふわりと浮かせたボールに、 中央のソーレンセンが強烈なヘッドを!! ・・・ボールは惜しくも左に外れて行きました。

ですが、ボロのPA内から走って帰ってくるトミー・ソーレンセンを 割れんばかりの大拍手でサンダーランド・サポーターが迎えると、 ソーレンセンは、ガッツポーズをして、「諦めてないぜ!」と全力で ファンに訴えかけたのを見た時には、涙が出ました。 トミー・ソーレンセン、最高のGKだ、と、心から思った。 この人は、名GKの条件「扇情力」を兼ね備えていると。

でも、それが最後のチャンスでした。

試合はウィーランの14分のゴールのまま、1−0で終わり、 大狂喜のボロサポを尻目に、サンダーランド・サポは、 ピーター・リードへの怒りをあらわにし、何人かのファンは、 リードの所へ乱入して乱闘を起こしたようでした。

この試合のBBCのレポートはこちらです。 http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/football/eng_prem/1782507.stm

ちなみに、帰り道は、 11時サンダーランド発、7時、ヴィクトリア・コーチ・ステーション着でした(疲労)


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